サイト売買は現在主に売り手として参加しています。
日々買い手と接していて「こういったサイトは値引きしやすい」と感じるものを交渉術と一緒に紹介します。
ドメイン歴が長くて売上が少ないサイト
時間は取り戻せないので、ドメイン歴が長いサイトはSEOと信頼性の観点から魅力的です。
そして売り手は相場以上の価格で売りたいと思っているので、買取相場より高いものは値引き交渉をします。
売上がなくても売れる!サイト売買の相場と買い手のニーズ
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売上が少ないサイトは他に強み(アクセスや会員数の多さなど)がなければ、売主も強気な交渉ができないので価格を叩きやすいです。
売上があっても直近で売上が下がっているサイト
直近6ヶ月〜1年間程度で売上がたっていても、直近1〜2ヶ月で売上が落ちているサイトも価格交渉しやすいです。
売上が落ちている分、売主は売却価格が多少下がっても早く売りたいという心理になっている可能性が高いからです。
例えば売主が相場価格で売却しようとしていたら、「相場で買いたいのですが直近の売上が下がっていますので、もう少し安いこのくらいの金額でしたら即決しますがいかがでしょうか?」などの交渉が有効です。
ブラックハットのサイト
Googleが定める「Webマスター向けガイドライン」に違反する手法のブラックハットでSEOをしているサイトは、検索エンジンのアルゴリズム変動で順位が落ちやすい傾向があります。
なので購入後に売上が下がる懸念を前面に出した価格交渉や、売上維持の可能性を高める施策を提供してもらうと良いです。
売上維持の施策としては、契約書に以下の内容を記すのも有効です。
- 被リンク構造をそのままにしてもらう(ずっとまたは一定期間)
- 被リンクサイトを定めた頻度で更新してもらう
- 被リンクサイトごと買い取る(まとめて安くしてもらう)
売り手が被リンクに対して絶対的な思い入れがない限り、まとめて売れば手数料が1回分で済み1サイト売るより合計売却価格も上がるので、メリットを感じるケースもあると思います。
すでに値引きされていたり、交渉期限が迫っているサイト
売り手が自発的に値引きをしているということは、価格が多少下がっても早く売りたい気持ちの表れです。
またサイト売買では売り出す時に交渉期限を設定しますが、期限が迫っていれば同様に「なんとか売りたい」と思っている売主もいるはずです。
ここでも「この価格なら即決できます!」と交渉すると効果的です。
サイトマとサイト楽市は買い手の手数料が無料
売り手と買い手の間に入って交渉してくれたり、直接交渉する場を提供してくれる売買サイト(仲介会社)の中には、買い手の手数料が0円のところが存在します。
手数料が無料であればその分売買成立後に手元に残るお金が増えるので、直接的なメリットになります。
以下、買い手の手数料が0円の売買サイトの特徴を比較しました。
サイトマ | サイト楽市 | |
---|---|---|
特徴 | 交渉から契約まですべてお任せ | 交渉の場(提示板)を提供 |
運営会社 | エベレディア | 非公開 |
運営開始 | 2017年 | 2011年 |
エスクローサービス | ◯ | ◯ |
契約書作成 | ◯ | × |
「サイトマ」は仲介会社が間に入って交渉から契約まですべて任せることができます。
加えて売主の手数料は6万円(税抜)の着手金と売買価格の20%と業界でも高額であり、より売却に本気な売主に出会える可能性が高くなります。
(着手金が発生する売買サイトは珍しいです)
また「サイト楽市」は交渉の場を提供する提示板であり売主のサイト審査も厳しくないので、他の大手売買サイトで審査落ちした売主が流れてくる可能性も高いです。
大手売買サイトの審査に落ちるということは、サイトのジャンル・内容・売却価格などに問題があり市場価値が低いと判断されているので、売主も弱気になっていて強気な価格交渉がしやすくなります。
また仲介会社がお金の管理をしてくれる「エスクローサービス」も共に提供しているので、入金トラブルを防げるメリットもあります。
まとめ
買い手が安く買いたいように売り手も高く売りたいので、感情的にならず数字や事実で客観的にお互いの妥協点を見つけることが重要です。
売り手が弱気になっていそうな、以下の状態のサイトは強気の価格交渉が可能です。
- 売上が少ない
- 売上が直近で下がっている
- ブラックハット
- 売り手が自発的に値引きしている
- 交渉期限が迫っている
このようなサイトを大手売買サイトを中心に探しながら、買い手の手数料が0円の売買サイト「サイトマ」と「サイト楽市」もチェックしておけば、よりお得なサイト購入のチャンスが広がります。