(サイトストックの買い交渉件数と状態)
サイト売買ではインターネットを通じて顔や身元がわからない人と交渉するため、騙されることもあります。
そして「騙し」の意味合いは、売り手と買い手で異なります。
詐欺被害の違い
- 売り手→サイトを渡したのに、お金が振り込まれない
- 買い手→お金を支払ったのに、サイトが譲渡されない
相手に渡すモノが違うので、有効な対策も異なります。
それぞれ意識すべきことをみていきます。
売り手は情報やデータだけ取られるな
売り手からして迷惑なのは「買う気がない」買い手です。
手持ちサイトの収益を増やすために、情報収集をしています。
- どんなサイトが売られているのか
- 何のキーワードでGoogleに上位表示しているか
実際にサイトのURLや検索上位キーワードを送ったら、返信が来なくなった買い手が複数いました。
この経験から今は3つの対応をしています。
- 最初はサイトURLだけ送る
- 返事が来たら次にデータ(売上やアクセス解析)を送る
- 検索上位キーワードは頼まれたら3〜5つほど共有する
検索上位キーワードは依頼されたら小出しにして、売買成立したらすべてデータで渡すようにしています。
キーワードはサイトの付加価値になるので、サイト概要欄に「売買成立したら検索上位キーワードのデータもすべてお渡しします」と書いておくことも有効です。
またサイト譲渡後の入金トラブルを防ぐために、エスクローサービスを必ず利用しています。
仲介会社が買い手から売買代金を預かり、譲渡完了後に売り手へ振り込んでくれる無料サービスなので是非活用してください。
買い手はサイトデータの改ざんや虚偽申告に注意
買い手はお金を払う側なので、売り手よりもリスク管理が必要です。
- いざ買ったら聞いていた売上よりも低い
- もらったデータよりもアクセス(PV、ユニーク)が少ない
検索エンジンの変動、季節要因、広告主の都合など売り手の不可抗力であれば問題ないですが、早く高く売りたいがために故意に売上やデータを偽ることは立派な詐欺です。
そのため交渉の段階で確かな内容を把握しておく必要があります。
- 売上は広告代理店(ASP)のキャプチャを見せてもらう
- アクセス解析はGoogleアナリティクスかサーチコンソールも確認
- PVやユニークは運営者本人もカウントされているかどうか
売上のキャプチャとGoogleアナリティクスのアクセス解析は、買い手からもれなく共有の希望があるので、売り手は事前に準備しておくと交渉がスムーズです。
サイト売買で騙されないための心構え
サイト売買で騙されないコツは、欲を出し過ぎないことだと思います。
交渉金額を高くして、URLや上位キーワードのデータを入手する方法は一般的です。
もしすごい高値を提示されたり、お買い得すぎる売却案件を見つけたら、
- いやいや、こんな高値で交渉してくるなんておかしい
- なぜこんなに売却価格が安いんだ?
と冷静になってひとつずつ相手に確認しましょう。
売り手は相手の反応をみながらひとつずつ情報を共有し、買い手は明確なサイト情報をきちんと提供してもらうことで、トラブルは未然に防げます。