ドメイン移管の手順と経験から学んだ注意点

ドメイン移管

サイト売買は譲渡契約になるので、売り手の所有物である「サイトデータ」と「ドメイン」を買い手に移管してすべての手続きが完了します。

順番としてはサイトデータを渡した後にドメインを移管しますが、その手順をまとめました。

データのアップロードと表示確認

買い手はサイトデータをもらったら、まずデータをサーバーへアップロードします。

この時すでに持っているドメインの下層に仮のフォルダを作っても良いですし、エックスサーバーであれば他社で管理しているドメインの表示確認ができるサービス:動作確認によってカンタンに表示確認ができます。

DNS(ネームサーバー)切り替え

買い手の表示確認が完了したら、売り手はネームサーバーを買い手の情報に切り替えます。

切り替えは利用しているドメイン会社の管理ページから行い、切り替わったかどうかは「SEOチェキ!」などの無料サービスでホストを確認することができます。

ドメイン移管の申請

ネームサーバーが切り替わったら、売り手はドメイン会社に移管申請を行います。
今回利用していた「エックスドメイン」の手順は以下でした。

  1. ドメインを解約する
  2. whois情報代行サービスを無効にし、登録メールアドレスを確認する
  3. 24時間程度時間を空ける(whois情報が切り替わる)
  4. 認証鍵を入手する(登録メールアドレスに送られてくる)
  5. レジストラロックを解除する

ここまで完了したら売り手は認証鍵を買い手に渡して、買い手がドメイン会社に移管申請をします。

買い手の移管申請が完了すると、売り手に以下のメールが届きます。

XSERVER Inc.- Xdomainは(日付)に他社レジストラへの、トランスファー申請を受け付けました。

このメッセージは、WHOISデータベースで、このドメインの登録者( Registrant contact )としてリストされているアドレスに対して送信されています。

トランファー申請を進める場合は、このメールへの返答や手続きは必要ありません。

トランファー申請のキャンセルを希望する場合は、(約3日後)までに下記URLから、キャンセルを行ってください。

このメールに対して、売り手は行うことは特にありません。
3日〜5日程度でドメイン移管の完了メールが買い手に送られてきます。

ドメイン移管時の注意点

ドメイン移管が完了するまでサイトデータとドメインの所有者は「売り手」なので、買い手がサイトデータを変更するのは移管がすべて完了してからになります。

ですが過去に売買成立した買い手さんの中に、ドメイン移管が完了する前に合意なしでサイトデータを変更した方がいらっしゃいました。

サイトのアフィリエイトリンクを自分のものに変えれば、その瞬間から売上は自分のものになるので気持ちはわかりますが、移管前の所有者は売り手である故によろしくないと思います。

サイトデータを変更したことによって、もし検索エンジンの順位が変わり売上が落ちたとしても売り手からすれば不可抗力です。

結果的に譲渡日をサイトデータ変更日にすることで合意しましたが、こういったトラブルを防ぐためにも「サイトデータの変更は移管が完了してから」と事前に共有しておいた方が良いと思いました。

まとめ

いきなりネームサーバーを切り替えても良いですが、買い手で表示確認を行ってからの方が安心して確実に移管ができます。

ドメイン移管の方法はドメイン会社によって若干異なるので、公式情報を確認しながら行うと確実です。

またドメイン移管が完了するまで所有者は「売り手」であり、その意識共有を買い手と事前に行うことで最後までトラブルなく手続きが完了できると思います。

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